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【リハ業界の闇】一般企業に就職したから分かる、ここが変だよPT/OTの就職活動 part1

2021.03.26

今回はPTの養成校からPT資格取得後、新卒でIT企業に就職した筆者が感じた「リハ業界の就活の変なところ」を書いていこうと思います。

 
私が感じた変なところは大きく3つあります。
①「内定辞退」という概念が存在しない
②就職のためのステップを踏まない
③就活のためのネットサービスが全くない
 
 
ではそれぞれ詳しく記述していきます。
①「内定辞退」という概念が存在しない
みなさん、周りのPT/OTの方で「〇〇病院の内定辞退したんだよね」と聞いたことありますか?
 
私は大学の同期が100名以上いましたが、このような話は1人も聞きませんでした。
しかし、一般企業では“内定辞退”は当たり前の話です。
実際私も“内定辞退”をさせていただいたことがあります。  
では、なぜリハ業界では存在しないのか?  
よく言われるのが採用経路の話ですね。  
 


 

 
上記データは医療・介護分野における採用経路別採用人数の割合を示したものです。
ここで注目していただきたいのは、「リハ専門職」の「学校等(大学、看護学校、専門学校等)」の採用割合です。  
医療分野では51.5%、介護分野では17.0%と他職種に比べ倍以上の割合となっています。
 
つまり、リハ職の就職・転職のほとんどは母校が斡旋している、または担当教員の紹介が主な経路であるということです。  
大学からの紹介による就職というのは、大学入学時における高校推薦枠のようなものだと考えます。
そう考えると、大学から推薦してもらったのに辞退するというのは印象が悪いように思います。
 
では大学からの紹介以外ではどうなのか?  
基本的にこちらも“内定辞退”は出来ないような空気があります。
ただ私はこれは変だなと思います。
 
応募から内定までは少なくとも1ヶ月以上かかります。
もちろんその間に他の候補病院の応募が締め切られることもあります。
大学からの紹介のようにほぼ確実に内定をもらえるならいいですが、落ちてしまったら… 損するのは自分です。

 
ということで皆さん、内定辞退覚悟で同時に複数病院受けましょう!!と言いたいところですが、残念ながら言えません。
それはなぜか?
答えは単純です。
「求職者の魅力不足」だからです。 
 
では、なぜ一般企業は内定辞退が許されるのか。
答えは単純です。
「内定辞退というリスクを負ってでもあなたを採用したい!」と企業が思うからです。
そのため、複数の内定をいただいた場所から選びたい!と思うのであれば企業にこのように思わせる必要があります。
 
では、皆さんはいかがでしょうか?
突然ですが皆さんは面接で自己紹介をしてくださいと言われてなんと答えますか?
「理学(作業)療法士です」以外にどのようなことが言えるでしょうか。
 
この「理学療法士です」以外の部分があなたの魅力です。  
病院は”理学療法士”を求めています。しかしそれは最低限の話です。
理学療法士はたくさんいます。
 
相手に「どうしてもあなたじゃないとダメ」と思ってもらえないと内定辞退というリスクは負ってもらえません。  
皆さんには ”理学療法士”以外の魅力はどのくらいありますか。
 
是非魅力を磨いて、相手に 「あなたに来て欲しい」と言われるようになりましょう。  
その時初めて、あなたに “内定辞退”という選択肢が生まれるのです。
 

 

今回の記事ではここまでになります。
次回以降の記事で一般企業で働く人達がどのようにして「あなたに来て欲しい」と言わせているのかを含めて、PT/OTの変だと思う就活の特徴②,③について書いていきます。  
参考文献 https://www.mhlw.go.jp/content/11650000/000579094.pdf

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